武器カテゴリに関するルール
原システムの構造を維持することで導入に掛かる負荷を極力軽減しつつ、過度に細分化されている印象のある武器カテゴリを再編するための追加ルールです。
目次
・武器カテゴリの再編
・大カテゴリの分類とその方法
・小カテゴリ
・武器習熟
・複数の大カテゴリに属する武器
・選択ルール:<特殊武器>の専門化
・選択ルール:<特殊武器(暗器)>
武器カテゴリの再編
従来の武器カテゴリを廃し、新たに武器カテゴリを設置します。武器カテゴリは従来の武器カテゴリである小カテゴリと、さらに大きい分類である大カテゴリに分類され、すべての小カテゴリがいずれかの大カテゴリに含まれます。以下の文章では従来の武器カテゴリを旧カテゴリと呼び、新たな武器カテゴリと区別します。また、戦闘特技についてはイグニスブレイズ(IB)の導入を前提とした記述を行っていますが、非導入環境では適宜読み替えの上導入してください。
大カテゴリの分類とその方法
従来の武器のうち旧カテゴリ:<ソード><アックス><スピア><メイス><フレイル><ウォーハンマー>に属する武器はすべて、大カテゴリ:<片手武器><両手武器>のいずれかに分類されます。すなわち、用法が1Hのものは<片手武器>、2Hのものは<両手武器>に分類されます。
一方、旧カテゴリ:<ボウ><クロスボウ><ガン>に属する武器は、その用法にかかわらず<射出武器>に属します。また、大カテゴリ:<片手武器><両手武器><射出武器>に属する武器の一部(後述)と旧カテゴリ:<スタッフ><格闘><投擲><絡み>に属する武器は<特殊武器>に分類されます。
小カテゴリ
すべての武器は上述の方法によって4つの大カテゴリの、少なくともひとつに属します。一方、小カテゴリは原則としてその武器の旧カテゴリを維持します。つまり、<ブロードソード>は大カテゴリ<片手武器>、小カテゴリ<ソード>に属します。
以下において、大カテゴリと小カテゴリを連続して表記するときは<片手武器(ソード)>というように,<大カテゴリ(小カテゴリ)>の形で記します。
武器習熟
戦闘特技<武器習熟A/**><武器習熟S/**>をそれぞれ<武器習熟A/X(Y)><武器習熟S/X(Y)>に変更します。以下の文章では、<武器習熟A/X(Y)>と<武器習熟S/X(Y)>をまとめて<武器習熟*/X(Y)>と記します。
戦闘特技<武器習熟A/**>を取得するとき、旧カテゴリの代わりに4つの大カテゴリの中からひとつを選んで習得します。さらにそのとき、その大カテゴリに属する小カテゴリひとつを選択します。つまり、実際に習得する際は<武器習熟A/片手武器(ソード)>のような形で記されます。
武器習熟を習得したキャラクターは、選択した大カテゴリの武器をすべて扱えるようになります。さらに、選択した小カテゴリの武器を扱うとき、従来の<武器習熟>のダメージ増加効果を受けることができます。この修正を適用した場合の戦闘特技の説明は以下のようになります。
<武器習熟A/X(Y)>
前提:なし
使用:-
概要:任意の大カテゴリのAランク武器使用可能、特定の小カテゴリ武器による追加ダメージ+1
効果:「X」には任意の武器大カテゴリひとつ、「Y」には大カテゴリXに属する小カテゴリひとつを選んで記入し、習得します。あなたは選んだ大カテゴリに属する武器を扱えるようになります。さらに、選んだ小カテゴリに属する武器を使用した場合、常にダメージを+1点します。
<武器習熟S/X(Y)>
前提:冒険者レベル5,<武器習熟A/X(Y)>(同じカテゴリ)
使用:-
概要:任意の大カテゴリのSランク武器使用可能、特定の小カテゴリ武器による追加ダメージ+1
効果:あなたは選んだ大カテゴリに属する武器を扱えるようになります。さらに、選んだ小カテゴリに属する武器を使用した場合、常にダメージを+2点(合計+3点)します。
<武器の達人>の効果に変更はありません。つまり、すべての大カテゴリの武器を扱えるようになります。
複数の大カテゴリに属する武器
一部の武器は複数の大カテゴリに属します。
複数の大カテゴリに属する武器は、いずれかの大カテゴリの<武器習熟*/X(Y)>を習得していれば、どちらの大カテゴリとしても扱うことができます。ただし、このとき、<武器習熟*/X(Y)>を習得していない大カテゴリの武器として扱うときは、そのC値を+1しなければなりません。
例えば、「用法:1H両」の武器(以下、1H両武器と記述)は、大カテゴリ:<片手武器><両手武器>の両方に属し、<武器習熟*/片手武器(Y)><武器習熟*/両手武器(Y)>のいずれかを習得していれば、対応するランクまで、両方の用法で扱うことができます。
ただし、<武器習熟*/片手武器(Y)>を習得しているキャラクターは「用法:2H」で、<武器習熟*/両手武器(Y)>を習得しているキャラクターは「用法:1H両」で(片手持ちで)その武器を扱う場合、そのC値を常に+1します(クリティカルしにくくなります)。
選択ルール:<特殊武器>の専門化
この選択ルールは、ルールの導入によって生ずる、小カテゴリ:<格闘><スタッフ>の武器を同時にあつかうことができてしまうといった事態を防ぐためのものです。処理の煩雑化を避けるため、特段の事情がない限りは採用を推奨します。
<武器習熟*/X(Y)>を習得するとき、大カテゴリに<特殊武器>を選択した場合は、選択した小カテゴリの武器しか扱うことはできません。つまり、従来と同様、<武器習熟A/特殊武器(スタッフ)>を習得した場合はカテゴリ:<スタッフ>のAランク武器のみを扱うことができ<格闘>や<絡み>のAランク以上武器を扱うことはできません。
選択ルール:<特殊武器(暗器)>
この選択ルールは、必要筋力が極めて低い武器を有効に活用することを目標として作成されたものです。この選択ルールを採用する場合は必ず「選択ルール:<特殊武器>の専門化」も採用してください。
大カテゴリ:<片手武器><両手武器><射出武器>に属する武器のうち、必要筋力が「10」以下のものはカテゴリ:<特殊武器(暗器)>としても扱います。カテゴリ:<特殊武器(暗器)>は他のカテゴリと同様<武器習熟*/X(Y)>で選択するカテゴリとして選択することができます。
また、<武器習熟*/特殊武器(暗器)>を習得しているキャラクターは、大カテゴリ<射出武器>でもある<暗器>を使うとき、フェンサー技能でも命中力判定を行うことができます。ただし、このとき追加ダメージを常に-1します。
注釈と補足
ヒューレの特殊神聖魔法【フェザー・エッジ】などによって一時的に必要筋力が10以下になった武器は、その効果を受けている間ならば<暗器>として扱うことができます。